Grow Organic

生産者と畑とつながる服

Indian Pre Organic Cotton Project

Our Action

わたしたちの
アクション

Our Action

わたしたちの
アクション

アパレル業界全体の課題

「オーガニック」へと移行することは、生産地の環境改善はもちろん、生産者の生活が改善されるというメリットがあることは知られてきています。しかしオーガニックコットン商品を購入することによって、生産地の環境がどのように改善され、生産者の暮らしがどう良くなっていくのか、私たち消費者がそれらの問題や改善策について、具体的に知る(見る)手段は今まであまりなく「生産者が見えるトレーサブルな服づくり」はアパレル業界では難しいとされてきました。

生産者・生産地の見える服づくり

そこで Grow Organic は、コットン生産者・生産地を特定し、支援パートナーと共にその地域へ支援を行うことで、環境がどのように改善していくのか、現地の数値をトラッキングしながら、効果をデータとして可視化する仕組みを作りました。Grow Organic の服を通じて、わたしたちは支援効果がもたらす生産地の変化や、そこに関わるひとたちの「ものがたり」を受け取ることができるようになります。まさに「生産者が見えるトレーサブルな服づくり」。買うことが「支援」に繋がっていることをダイレクトに実感できるようになります。

Grow Organicの
具体的なアクション

Grow Organic がインドのオディーシャ州の
2つの村、28の生産者と行っている
具体的な支援やアクションを紹介します

プレオーガニックコットンの購入

現行の農地からオーガニックに認定されるまでに3年の移行期間を有するコットン生産者。農薬を使わないことで収穫量が下がり経済的な課題が発生し、またオーガニック農法の学習や認証プロセスなどど作業的にも大きな負担のかかるその移行期間の綿を「プレオーガニックコットン」 として買い支えることで、インドのコットン生産者のオーガニック農法への移行を支援していきます。

移行にかかる3年。これがオーガニックを希望するコットン生産者の1番のリスクなのです。この3年の支援こそが Grow Organic 最大のアクションとも言えます。

オーガニック農法への転換支援

プレオーガニックコットンから作られた Grow Organic の服を購入いただくことで生まれる寄付金は、国内外のパートナー団体、そしてインド東部オディーシャ州にある協同組合「チェトナ・コーポラティブ・ソサエティ」を経由してオーガニック農法のトレーニングをはじめ、土壌改善、有機綿花の種子の管理、遺伝子組み換え検査キットの提供など、オーガニック認証までのさまざまな課題を解決するための支援に活用されます。

以下は具体的な例です。

① 季節ごとのトレーニング

シーズン前、シーズン中、シーズン後の
段階的なトレーニング

② 土壌サンプル試験装置

土壌を理解し、アドバイスする

③ 非遺伝子組み換えの種の供給
ならびに種子生産の体制づくり

④ 遺伝子組み換えテストが
行えるキットの提供

⑤ オーガニック認証の提供

支援に対する継続的な効果測定

「寄付」や「トレーニング」だけでは具体的な支援は継続できません。 Grow Organic では、CO2削減などを目的とした 「環境改善」 、村内の生産者同志の互助や女性の社会進出等を目的とした「コミュニティ」、そして村全体の平均年収の向上、暮らしの豊かさを目指すための「経済」の3つの柱を軸に KPI(達成目標)を設定し、 具体的な数値を現地から収集して「生産地と生産者の豊かさとは何か」を考えながら、具体的な課題解決を提案し、取り組んでいきます。

Grow Organicの
効果測定

Grow Organic では
環境・コミュニティ・経済の
多面的な数値目標を設定し、
効果を確認しながら支援を続けます

環境の改善

化石燃料から生まれる「化学肥料」などによる CO2 などの温室効果ガスの排出を、オーガニック農法やリジェネラティブ農法(不耕起栽培)によって削減、また生物多様性の回復により、生産地の環境改善を目指します。

CO2削減
・オーガニック農法による地中固定CO2量

・リジェネラティブ農法を実施する生産者数

・コットン茎のバイオマス資源化
(焼却ではなく)
生物多様性
・オーガニック農法による
土中微生物量の増加

・混作を実施する生産者数(多様な作物を栽培し、病害虫を抑え、生産性を高める)
オーガニック農業システム
・地域に設置するコンポスト(自然肥料)数

・地域に設置するバイオくん炭 施設 数

・有機認証の適合率、不適合率

コミュニティ

オーガニック農法を行うための協同組合を作り、女性が活動する集団を奨励します。個人個人では限られる活動を「協同組合」による地域コミュニティが補強し、地域がより良い方向に進むべく協力していきます。

家庭の食料安全保障と栄養
・自家消費のために家庭菜園を行う生産者数
教育ならびに女性の進出支援
・児童労働を行なっていない生産者数

・子どもが小学校に通っている生産者数

・女性の農業組合内での人数

・女性の活動する団体を設立し、
バイオマスユニットの設置等の活動を行う
協同組合内の互助と
リーダーシップ
・組合内のサポート体制やガバナンス

経済

インドのオディーシャ州はインド全国的に見ても農業世帯収入が低いエリアです。オーガニック農法への移行や協同組合によるマーケットアクセスなどをはじめとした私たちのサポートによる収入増が求められています。

収入
・生産者の平均年収の向上率
特に農業収入が年間5万ルピー
=約10万円以下の世帯

・家畜等の農業収入の多角化